<未来に伝える沖縄戦>痛みなき死 毎晩願い 石川栄喜さん(84)下


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 《石川栄喜さん(84)は鉄血勤皇隊として16歳で戦争に動員され、戦時下で心から願っていることが三つありました》

 私は戦争中の(1945年)4~6月の3カ月間、いつも三つのことを願って眠りに就いていましたよ。一つ目は、澄んだ水をコップ1杯でいいので、もう一度だけ飲んでから死にたいということ。ひもじさは耐えられても、のどの渇きはこらえられない。二つ目は、大の字になって眠りたいということ。ずっとガマや壕で手足を縮めて寝起きしていましたから。三つ目は、目の前で学友たちのひどい死に方を見てきたのでね、痛みを感じさせないように木っ端みじんに砕くように死なせてほしいということ。毎晩、祈っていましたよ。

※続きは1月12日付紙面をご覧ください。

→石川栄喜さん(84)上

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