那覇市長選、与世田氏が出馬表明 仲井真氏と連携


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那覇市長選への出馬を表明する与世田兼稔氏=14日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 前副知事で弁護士の与世田兼稔氏(64)が14日、那覇市内のホテルで記者会見し11月16日の県知事選と同日に行われる那覇市長選への出馬を正式に表明した。与世田氏は「市民が老後まで安心して暮らせる国際観光都市・那覇という夢を実現すべく全力を尽くしたい」と決意を語った。

 会見には知事選で3選を目指す仲井真弘多知事をはじめ支持者ら約420人が同席した。那覇市の財政を逼迫(ひっぱく)させる扶助費の増大について、一括交付金などを活用して雇用を創出し、問題解決を図ると訴えた。
 米軍普天間飛行場の移設問題については「危険性を除去してほしいという宜野湾市民の心に共感する。新しい危険を自分の地域に呼び込むことに反対する名護市民の気持ちも分かる。現状はこの答えしかできない」として明言を避けた。
 自民党県連は14日までに与世田氏の推薦を決めた。与世田氏は会見後、公明党県本に推薦依頼を出した。

 与世田 兼稔氏(よせだ・かねとし)50年生まれ、石垣市出身。04年から1年間、沖縄弁護士会会長。11~13年に副知事を務めた。