知事承認阻止求め2200人県庁包囲


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「民意は示された」と書かれた青いプラカードを掲げて仲井真知事が承認しないことを求める参加者=4日午後0時30分、那覇市の県民広場

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設に関し、沖縄防衛局が県に提出している埋め立て工法変更申請を仲井真弘多知事が承認しないよう求める「止めよう辺野古新基地建設! 12・4県庁包囲県民大行動」(同実行委主催)が4日、県庁周辺で行われた。

2200人(主催者発表)が集まって県庁をコの字型に包囲し、仲井真知事に任期中の変更申請判断をしないよう求めた。
 雨の中集まった県民は「民意は示された」「辺野古新基地NO」と記された青い紙を掲げた。県庁に向かって「県民の民意を尊重せよ」「裏切りを許さないぞ」などと、仲井真知事に変更申請承認の「(印鑑)押し逃げ」をしないよう求めるシュプレヒコールを上げた。次の行動では県庁の外側へ向かって「新基地建設を止めるまで頑張ろう」と声を合わせた。
 ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は仲井真知事が9日までの任期中に変更申請を承認する可能性が浮上していることに「知事選で10万票の差がついたという歴史的な事実を無視することは許さない」と訴えた。
 包囲行動の最後に「沖縄の将来を大きく左右する最重要課題を県民から強力な不信任を突き付けられた人が判断するべきではなく、これ以上の県民裏切りは許されない」として、工法変更申請全ての可否判断を翁長雄志次期知事に委ねるように求める決議を採択した。
 県庁包囲行動は辺野古移設に向けボーリング調査が始まった8月以降2回目。
英文へ→2,200 protesters surround OPG buildings and demand Okinawa Govenor Nakaima