県民集会、政府に2800人抗議 辺野古作業中止を要求


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2800人(主催者発表)が参加した「止めよう辺野古新基地建設! 国の横暴・工事強行に抗議する県民集会」=22日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前(諸見里真利撮影)

 米軍普天間飛行場の移設に向けた名護市辺野古への新基地建設に反対する「止めよう辺野古新基地建設! 国の横暴・工事強行に抗議する県民集会」が22日、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で開かれ、県内外から2800人(主催者発表)が参加した。

県選出・出身野党国会議員や県議会与党5会派などが組織する実行委員会が主催した。沖縄防衛局が進める海底ボーリング調査に伴う環境破壊、海上保安庁や県警の過剰警備に抗議し、新基地建設阻止を訴えた。
 集会で登壇予定だったが同日朝、米軍当局に拘束された沖縄平和運動センターの山城博治議長ら2人の即時解放を求め、参加者らの「仲間を返せ」「不当拘束許さんぞ」とのシュプレヒコールで集会は幕開けした。
 共同代表の喜納昌春県議会議長や仲里利信衆院議員らがあいさつした。辺野古新基地建設断念を求める県議会決議を可決した喜納氏は「県議団は今後とも粘り強く、県民と共に辺野古撤回に向けて頑張る決意だ」とあいさつした。
 昨年末の衆院選で初当選した仲里氏は「銃剣とブルドーザーで歴史をつくられた沖縄が、自らの手で米軍基地を造ることが許されるのか」と問い、知事選や衆院選で団結したオール沖縄の力の新たな結集を求めた。
 稲嶺進名護市長は連帯あいさつで「ここには道路の右にも左にも鉄条網があって、今の沖縄の現実を象徴する光景だ。70年間もこのような生活を強いられてきたのに、100年以上使える飛行場を造るなどがってぃんならん(合点がいかない)」と訴え、建設反対への団結を求めた。
 現場からの闘いの報告では安次富浩ヘリ基地反対協議会共同代表が「米軍の不当逮捕がまかり通っている。米軍は勝手に沖縄を占拠し、畑や家屋から住民を追い出して基地を造った。新しい基地を提供する筋合いはない」と基地建設阻止の思いを新たにした。
 住民報告で名護高校2年の渡具知武龍(たけりゅう)君(17)は、ゲート周辺に反対住民が設置するテントの撤去を防衛局や沖縄総合事務局が求めたことに触れ、「撤去されるべきはテントではなく、米軍基地ではないか」と力強く訴えた。
英文へ→2,800 protesters demand government stop construction of new US base in Henoko

◆止めよう辺野古新基地建設! 県民集会(動画その2)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-239313-storytopic-1.html

◆止めよう辺野古新基地建設! 県民集会(動画その1)