辺野古集会「海の破壊やめよ」 各地の漁師、海保に訴え


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海上保安庁の巡視船に向かって抗議する市民ら=22日午前9時42分、名護市辺野古沖

 【辺野古問題取材班】県内各地の漁師らで構成する「美ら海を守り、活(い)かす海人・有志の会」は22日、辺野古沖に停泊している海上保安庁の巡視船に対し、要請行動をした。

辺野古新基地建設に反対する市民ら約10人が乗り込んだ3隻の漁船が、沖合の巡視船付近まで航行し、拡声器を使って要請文を読み上げた。
 要請文は、辺野古埋め立て工事による海の破壊を批判した上で、海保職員に対し、工事現場周辺を警戒することではなく、海の安全を守るための「通常の業務に専念すること」を求めている。
 同会は糸満漁協のモズク生産者・大城忠さん(58)が中心になり、県内の漁師たちに呼び掛けて立ち上げた。今回の要請は同会初の行動で、うるま市の与那城漁港から1隻、宜野座村の宜野座漁港から2隻が辺野古漁港に集い、海保への抗議を展開した。抗議を終えた大城さんは「海を守るため、1人でも多くのうみんちゅから声が上がる状況をつくっていきたい」と話した。