海保ともみ合い、女性けが 辺野古掘削再開


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 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、大浦湾の海上作業に抗議するカヌー隊の女性1人が12日午前、海上保安官とのもみ合いで負傷して救急搬送された。

 午前10時20分ごろ、浮具(フロート)を越えて抗議しようとした抗議船「美ら海」に、海上保安官が乗り込んで乗船者と激しいもみ合いとなった。その際、名護市の女性(48)が保安官に押さえ付けられ、左腕を負傷した。女性はカヌー隊メンバーに付き添われて病院で検査を受け、左腕にかすり傷と、全治2~3週間の打撲と診断された。女性は「いつにも増して怖かった。力で排除して、見せしめにしている」と憤った。
 第11管区海上保安本部は「女性を力ずくで押さえたり、暴行を加えたりしたという事実はない」とした。また抗議船は臨時制限区域内にいたとして「現場海域の安全確保と法令励行の観点から適切な対応をした」と述べた。