海上作業を確認 3ヵ所で掘削調査


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海上作業が確認されたスパット台船2基(奥)と、大型クレーン船の掘削機=30日午前11時31分、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で30日、沖縄防衛局による海上作業が前日に続き確認された。

スパット台船2基と台船近くの大型クレーン船に設置された掘削機周辺に作業員の姿が確認され、3カ所で海底ボーリング調査を実施していた。新しい地点での作業は確認されなかった。
 作業員は午前8時20分ごろから作業を開始。午後5時ごろまでには終了した。
 作業中、スパット台船の近くには、市民らが乗る抗議船3隻とカヌー14艇が集結し、作業の中止を訴えた。午前10時30分ごろには、臨時制限区域内に入った抗議船2隻に海上保安官が乗り込み、2隻を区域外に出し、沖合で解放した。
 午後には、臨時制限区域を示す浮具(フロート)を乗り越えたカヌー数艇が、海上保安官に一時拘束される場面が相次ぎ、市民らと海上保安官とのにらみ合いが続いた。