政治

海保官乗り移り転覆 抗議船、1人救急搬送 大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐって28日、海上作業の中止を訴える市民4人が乗っていた抗議船1隻が、大浦湾の臨時制限水域内のスパット台船近くで転覆した。

4人全員が救助され1人が救急搬送されたが外傷はなかった。市民らは海上保安官が抗議船に乗り移ったため船が転覆したとして法的措置に訴える方針だ。新基地建設への抗議で船の転覆は初めて。
 大浦湾のスパット台船2基やクレーン船で海底掘削(ボーリング)作業が進む中、基地建設に反対する市民らは28日午前9時半から大浦湾の臨時制限水域内外で抗議行動を展開した。
 午前11時20分ごろ、抗議船1隻が浮具(フロート)を越え、スパット台船近くまで進入した。海上保安庁のゴムボート2艇が取り囲み、複数の海上保安官が乗り込んだ際、船体が左に傾き転覆した。乗っていた市民と保安官は海に投げ出された。船は上下逆になり船底だけが海面に出ている状態だった。
 市民1人が吐き気を催し救急搬送されたが、同日中に回復し退院した。男性は「転覆後も水中に頭を押さえ付けられ意識が遠のいた」と話した。別の市民2人は海上保安庁に拘束され、事情聴取を受けた。2人は黙秘し、午後2時ごろ解放された。市民らは「過剰警備だ」として国家賠償請求と艦船転覆罪で告訴を検討している。

転覆理由調査中/海上保安本部の話
 再三の警告・指導にもかかわらず臨時制限区域に入っていたため、停船中の抗議船に(海上保安庁の)ゴムボートが近づき職員が乗り移った。その後、転覆したと確認している。転覆理由は調査中のためコメントは差し控えたい。
英文へ→JCG officers board craft carrying Henoko protesters, making it capsize