基地押し付けに怒り 防衛相来県、市民ら抗議


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中谷元・防衛相の来県に「基地押し付け許さん」「防衛大臣帰れ」と抗議の声を上げる市民ら=9日、那覇市の県庁前県民広場

 中谷元・防衛相の来県に抗議する集会が9日、那覇市泉崎の県民広場周辺で開かれた。約300人(主催者発表)が「辺野古新基地NO」や「NO中タニ」と書かれたプラカードを掲げ、「基地押しつけ許さん」「防衛大臣帰れ」と怒りの声を上げた。

 翁長雄志知事と中谷防衛相が会談する県庁の周辺は、一般市民が入れないよう「立入禁止」と書かれた紙を貼ったロープが張り巡らされ、県職員と県警が立っていた。県警ヘリが上空を飛び、物々しい雰囲気の中、抗議集会は開かれた。
 ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表はあいさつで「沖縄の声を無視し、(中谷防衛相は)どういうつもりで来たのか。普天間の辺野古移設は絶対駄目で(来県を)歓迎するわけにはいかない」と力を込めた。
 集会の後、参加者は県庁東口周辺の歩道に移動して抗議行動を続けた。
 沖縄市から集会に参加した大浜節子さん(62)は「沖縄の民意を無視した基地建設は許されない。日本の民主主義が問われている」と話した。