「辺野古基金」寄付1億8500万円に 那覇で設立総会


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「辺野古基金」設立総会で「新基地建設をストップさせ、日本の民主主義に警鐘を鳴らそう」と呼び掛ける呉屋守将共同代表=13日午後2時すぎ、那覇市旭町のサザンプラザ海邦

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設阻止を目的とした「辺野古基金」の設立総会が13日、那覇市内で開かれた。

これまで与党県議や経済関係者らが準備委員会を開き、寄付の募集や共同代表の選任などを進めてきた。設立を機に今後は基金の活用に向けた取り組みが本格化する。総会では11日現在の寄付額が1万5022件、1億8540万6093円となったことも報告された。15年度の予算として3億5千万円を計上し、寄付の目標額とすることも決めた。
 総会では共同代表9人の就任を正式に承認した。基金の活用方法を検討する「基金運営委員会」の委員も決定した。総会後、1回目の委員会を開き、委員の構成や役割などを確認した。21日に2回目の委員会を開き、具体的な活用方法の議論を進める。
 共同代表には、県外からは映画監督の宮崎駿氏、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、元外務相主任分析官で作家の佐藤優氏、俳優の故菅原文太氏の妻・文子氏、報道写真家で県出身の石川文洋氏が就任した。県内からは前嘉手納町長の宮城篤実氏、金秀グループ会長の呉屋守将氏、かりゆしグループ最高経営責任者(CEO)の平良朝敬氏、沖縄ハム総合食品会長の長浜徳松氏が就任した。
 共同代表の呉屋氏は「辺野古基地は何としても止めよう、許せないという思いで走ってきた。オール沖縄からオールジャパンの取り組みになってきた。新基地建設をストップさせ、日本の民主主義に警鐘を鳴らそう」と辺野古移設阻止に向けた決意を語った。
 来賓であいさつした翁長雄志知事は「知事として揺るぎのない立場で先頭に立つ。私たちの覚悟を皆で見せながら、この道を乗り切っていきたい」と述べた。
英文へ→Henoko Fund formally launched in Naha with 185 million yen