大浦湾、浮具の鎖切れる 台風影響か、サンゴ礁も傷


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
台風9号の影響で切れたとみられるフロートとアンカーをつなぐ鎖=1日午前、名護市の大浦湾(ダイビングチームレインボー提供)

 【辺野古問題取材班】新基地建設に向けた作業が進む名護市の大浦湾で1日、ヘリ基地反対協議会ダイビングチームレインボーが潜水し、フロート(浮具)とアンカーのトンブロックをつなぐ鎖が切れているのを確認した。台風9号の影響とみられる。

 レインボーの牧志治代表(65)によると、台風9号が去った後、現場ではフロートの端が沖合側に流されていたという。切れた鎖は海底に沈んでいたほかフロートとアンカーをつなぐワイヤが動き、表面が削られたとみられるサンゴ礁も確認されたという。牧志代表は「海への影響は最小限にし、台風が来たらフロートを全て外すなど早めの対策をしてほしい」と要望した。
 海上ではスパット台船などは確認されず、海底ボーリング(掘削)作業は行われなかった。新基地建設に反対する市民らは船3隻、カヌー23艇で海に出て抗議の意思を示した。