「交流新時代」誓う 沖縄・ハワイ姉妹提携30年式典


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 沖縄県・ハワイ州姉妹提携30周年式典(県主催)が9日夜、那覇市のロワジールホテル&スパタワー那覇で開かれた。翁長雄志知事とデービッド・イゲハワイ州知事はそれぞれ、1900年に初めてウチナーンチュがハワイに移民して以来の100年を超えるつながりについて、絆を受け継いできた先人や関係者に感謝した。

姉妹提携30年の節目を機に、人材育成や学術交流、新エネルギー分野における協力の促進など、沖縄とハワイが交流の新時代を築いていくことを誓い合った。

 30周年の記念品交換では「同じ太平洋に浮かぶ島として、互いに協力し合い平和で安全な世界を目指し、手を携えて漕(こ)いでいく」との願いを込め、翁長知事からサバニのエーク(櫂(かい))が、イゲ知事からカヌーのパドルが贈られた。

 式辞で翁長知事は「7月のハワイ訪問では新エネルギー協力の協定更新や、県立芸術大との間の文化学術交流の確認など、友好の歴史に新たな一歩が刻まれた。ハワイにおけるウチナーンチュの州知事誕生は意義深く、アジア太平洋地域の平和と発展へ一層力を注いでほしい」と述べた。

 イゲ知事は「私の祖父が1907年に沖縄からハワイに移住してからでも100年以上が経過している。友情に培われた絆を超えた家族として、姉妹提携30年を祝う式典に参加できたことには素晴らしい価値がある。ハワイと沖縄の関係が長く続くことを期待している」とあいさつした。

 式典には両知事とも夫人同伴で登壇した。翁長知事は来年10月に開催する「第6回世界のウチナーンチュ大会」へのイゲ知事の出席を要請した。

 このほか来賓としてキャロライン・ケネディ駐日米大使、マーク比嘉ハワイ沖縄連合会(HUOA)会長、喜納昌春県議会議長が祝辞を述べた。ハワイ州議会からギルバート・カヘレ上院議員、ライアン・ヤマネ下院議員も出席した。イゲ知事は10日に那覇大綱挽まつりパレードに参加し、11日の大綱ひき本番を見学して離沖する。
英文へ→Both Governors swear new era of exchange on 30th anniversary of Hawaii-Okinawa Sister-State Relationship