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詩人・俳人の岸本マチ子さんが死去 88歳 第1回山之口貘賞受賞者


この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎
岸本マチ子さん

 第1回山之口貘賞や県内初の現代俳句協会賞などを受賞した詩人・俳人の岸本マチ子(きしもと・まちこ)さんが7月29日午後3時48分、肺炎のため那覇市の病院で死去した。88歳。群馬県伊勢崎市出身。自宅は那覇市。告別式は8月4日午後5時から5時45分、那覇市曙1の20の39、那覇葬祭会館本館2階天空の間で執り行われる。喪主は夫幸博(ゆきひろ)さん。

 岸本さんは1934年生まれ。中央大学卒。結婚を機に夫の故郷沖縄へ移り住んだ。琉球放送アナウンサーを経て雑貨卸売会社に勤務。78年に詩集「黒風」で第1回山之口貘賞を受賞した。84年に詩集「コザ中の町ブルース」で県内から初めて小熊秀雄賞(第17回)受賞。85年に詩集「サシバ」で第10回地球賞。

 俳人としても活躍し、94年に県内から初めて現代俳句協会賞(第44回)を受賞。県内の俳誌「WA」を発行する「WAの会」の代表やH氏賞選考委員なども務めた。ほかの著作に詩集「那覇市場界隈」、句集「うりずん」など。台風の状況によって告別式は変更される可能性もある。
 (伊佐尚記)