【沖縄】沖縄市にゆかりのある音楽の歴史などを紹介する施設「沖縄市音楽資料館おんがく村」を運営する同市の音楽資源活用事業が、本年度で終了予定であることが3日までに分かった。同事業では2012年度から音楽資料の収集・整理に取り組み、14年8月に一番街商店街に施設がオープン。22年度までに来場やイベント参加などで約12万人が利用した。
担当する市経済文化部は事業終了の理由を「一定の役割を果たしたため」と説明。今後、資料などを引き続き活用できるよう調整していくという。23年度の事業費は1425万3千円。有限会社キャンパスが受託・運営している。
施設では民謡やジャズ、ロックなど音楽の歴史を振り返る写真や雑誌などの資料、CDなどをそろえた。ジュークボックスを置き、民謡などをレコードで聞くこともできる。同施設が21年度に実施したアンケートでは98%が継続を希望していた。
施設スタッフの砂川由美子さんは「寄贈してくれた方に申し訳ないという気持ちもある。今後も資料を見たい人が見られる形になってほしい」と述べた。
(福田修平)