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【写真特集】至芸 華やかに節目彩る 琉球舞踊特選会 保持者総勢27人出演<国立劇場おきなわ20年>


【写真特集】至芸 華やかに節目彩る 琉球舞踊特選会 保持者総勢27人出演<国立劇場おきなわ20年> 国指定重要無形文化財「琉球舞踊」1次認定保持者による「かぎやで風」=2月24日、浦添市の国立劇場おきなわ
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 国立劇場おきなわ開場20周年記念公演「琉球舞踊特選会」が2月24、25の両日、浦添市の同劇場で開かれた。国指定重要無形文化財「琉球舞踊」立方の第1次認定保持者7人、2次保持者9人、3次保持者11人の総勢27人が出演した。2日目には歌三線や器楽の保持者のみによる斉唱があり、劇場の節目を華やかな至芸で彩った。

 24日は第1次認定保持者の島袋光晴、谷田嘉子、親泊興照、玉城節子、金城美枝子、玉城秀子、又吉靜枝による「かぎやで風」で幕開け。熟練の技芸が公演に深みを与えた。根路銘広美の「天川」は弾むように軽やかな舞が印象的だった。安座間明美による「赤田風」は金武良章の創作。気品にあふれていた。眞境名結子の「加那よー」は生き生きとした舞に心が浮き立った。「鳩間節」は、玉城千枝のはつらつとした舞にくぎ付けになった。

 25日は歌三線、箏、笛、太鼓、胡弓会わせて総勢23人の保持者による古典音楽斉唱「松竹梅」が幕開けを飾った。続く「作田」は玉城靜江の存在感あるたたずまいが光った。比嘉涼子の「浜千鳥」は指先まで美しい手の所作に見とれた。比嘉早苗の「むんじゅる」は、出羽で笠をかぶり、入羽で笠を肩にかけるという他流派とは逆の振りが特徴の松含流の踊りを見せた。「磯千鳥」は玉城流扇寿会の谷田嘉子、金城美枝子両家元の創作舞踊。比嘉美好が、千鳥が飛び立つようなふわりとしたかわいらしい舞を披露した。

 このほか24日の立方は、嶺井清美、宮城豊子、漢那七子、安次富紀子、渡久地美代子、宮城能造が出演。25日の立方は山城洋子、我那覇則子、前川美智子、山田多津子、島袋君子、皆川律子が出演した。

 (田吹遥子)