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「平和劇」慰霊の日に 那覇・てんぶすホール


「平和劇」慰霊の日に 那覇・てんぶすホール 来場を呼び掛ける永田健作さん=17日、琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 普天間 伊織

 沖縄戦体験者の証言を基に制作された「平和劇」の公演が、慰霊の日の23日に那覇市のてんぶすホールで開かれる。劇の演出などを手がける永田健作さんや映画監督の平一紘さんら県出身のクリエイターらが「エンターテインメントを通じて沖縄戦を次世代に伝える」をテーマにトークセッションも行う。

 劇は戦時中のガマで実際に起きた出来事を描いた。脚本を手がけた永田さんは「語り部が減っていく中で、若い世代に戦争の悲惨さや平和の大切さを伝える使命を感じている」と話した。沖縄戦をテーマにした新作映画の撮影準備を進めている平さんも「この時代にしか描けない世界を描きたい」と語った。

 平和劇は2021年から県内の中学校などで上演し約2700人を動員。今年は全国ツアーとして千葉、長崎、広島を回り、23日の沖縄公演が最終日となる。10月からてんぶすホールで24回のロングラン公演も予定し、クラウドファンディングで運営資金を募っている。永田さんは「舞台や映像を通すことでより直接的にメッセージを届けられる」と来場を呼びかけた。

 開演は午後2時半。入場料は無料。問い合わせは、電話080(6486)3529(永田)。

 (普天間伊織)