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「紅型を日常使いに」河瀬直美さん監修のブランド、那覇で10月4~8日にポップアップストア 沖縄


「紅型を日常使いに」河瀬直美さん監修のブランド、那覇で10月4~8日にポップアップストア 沖縄 新作コレクションを発表する河瀬直美さん=2日、那覇市の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 当銘 千絵

 映画作家の河瀬直美さんが監修するコンセプトブランド「FIVE SENSES 703(ファイブセンシズナオミ)」の新作コレクションを扱うポップアップストアが10月4~8日、那覇市安里のTHE SPACE(カフェ&雑貨march店内)で開催される。昨年に続きコレクション第2弾を発表する。

 ブランドは、沖縄と河瀬さんの故郷である奈良の「双方の土地で培われてきた文化的価値を再発見する」をコンセプトに、昨年立ち上げられた。今帰仁村の「紅型工房ひがしや」と、奈良で蚊帳生地を用いた日常着や麻製品を販売する「井上企画・幡(ばん)」にコラボレーションを持ちかけ、製作が実現した。

「FIVE SENSES 703」の最新コレクション(提供)

 今季は昨年に引き続き、ひがしやで染めたブランドオリジナル柄の半幅帯をはじめ、琉球漆器約500年の歴史と伝統を継承する「角萬漆器」や、貝本来の美しさを生かした装身具を手がける浜比嘉島の「かいのわ」と共同開発した帯留めなどを発表する。

 「紅型をモダンなデザインにすることで、若い世代にも手軽に生活に取り入れてもらいたい」と話す河瀬さん。脈々と受け継がれてきた素晴らしい伝統技法だからこそ、時代に即した変化を加えることで利用者の裾野がより広がり、守れるものもあると感じているという。「多くの人に手にとってもらえるように価格設定にもこだわった。まずは実際に見て、触れて、作品のぬくもりを感じてほしい」と多くの来場を呼びかけた。

 ポップアップストアは午前11時~午後6時。

 (当銘千絵)