喜如嘉の芭蕉布、重文指定50周年の展示会開幕 王国時代から現代まで 沖縄県立博物館・美術館


喜如嘉の芭蕉布、重文指定50周年の展示会開幕 王国時代から現代まで 沖縄県立博物館・美術館 テープカットする(左から)県立博物館美術館の里井洋一さん、宮城政信大宜味村教育長、玉城デニー知事、友寄景善大宜味村長、喜如嘉の芭蕉布保存会の平良美惠子会長=1日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館
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 喜如嘉の芭蕉布が国の重要無形文化財に指定されて50周年を記念した「芭蕉布展」が1日から那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で始まった。12月1日まで。

 琉球王国時代に士族が身にまとった黒朝衣や、庶民が身につけた着物など、沖縄の人に幅広く利用されてきた芭蕉布の作品が並ぶほか、イトバショウなど芭蕉布の材料も展示されている。人々の生活の目線から見た芭蕉布や、戦後復興を果たした芭蕉布の歩みなども作品を通して見ることができる。

 喜如嘉の芭蕉布保存会の平良美恵子会長は「今後も技の伝承のため努力を重ねていく。ぜひ会場で私たちの心意気を見てほしい」と話した。入場料は一般1200円、高校・大学800円、小・中学生300円。

 (中村優希)