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「アートは○×じゃない」さわってむきあい楽しんで 子どもたちに企画展 11月から沖縄県立美術館


「アートは○×じゃない」さわってむきあい楽しんで 子どもたちに企画展 11月から沖縄県立美術館 来館を呼びかける(左から)県立博物館・美術館の金城正仁さん、玉城早苗さん、上地彩夏さん=16日、那覇市の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 当銘 千絵

 県立博物館・美術館は11月1日から来年1月13日まで、2024年度美術館企画展「『○でも×でもないもの!』~『ARTと私』正解のない『教育普及』展」を同館企画ギャラリーで催す。「ARTと出会い、人と出会い、自分自身と出会う場」をテーマに、作品を見るだけでなく実際に触れて、聞いて、心で感じてと、五感をフル活用して鑑賞する新感覚の体験型展示会となっている。

 普段、美術館へなかなか足を運ぶ機会がない子どもたちにも美術の面白さに触れ、可能性を広げてもらおうと、美術教師の資格を持つ同館美術館班の玉城早苗主任学芸員が企画した。

 会場は「さわる」「きく」「みる」「むきあう」「つたえる」の5区画に分かれ、それぞれ異なるアプローチから作品の魅力に迫る。特に一番最後に設けられた「つたえる」のコーナーは新しい試みで、全ての鑑賞を終えた来館者が、湧きあがった「思い」や「感情」を自由に表現できる場となっている。

 幼少期からアートに触れ感性を磨くことは、心の豊かさを育む一助になるため「美術館は敷居が高いというイメージを払拭したい」と話す玉城さん。「アートにマルバツの答えはなく、自由な発想で思い切り楽しむ体験をしてほしい」とPRした。11月16日はボランティアと対話しながら作品鑑賞する「美術館で語り合うって?」、12月15日は映画「目の見えない白鳥さん、アートを見に行く」の無料上映会とトークセッションなど、会期中は多彩な関連プログラムも催される。

 入場は一般1200円、高校・大学生600円、小・中学生400円(前売り料金や各種割引あり)。開館時間や関連プログラムの詳細などは同館ホームページ参照。

 (当銘千絵)