オリオンが価格改定PR ビールは値下げ、新ジャンルは値上げ 駆け込み購入も 10月から 沖縄


オリオンが価格改定PR ビールは値下げ、新ジャンルは値上げ 駆け込み購入も 10月から 沖縄 売場で商品を陳列するオリオンビールの村野一社長=22日、北中城村のイオンスタイルライカム
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 オリオンビール(豊見城市、村野一社長)は、10月からの生産者価格(卸業者への販売価格)改定を周知しようと、22日、北中城のイオンスタイルライカムでPR活動を行った。価格改定は1日出荷分からで、ザ・ドラフト、ザ・プレミアムなどのビール類10種が1本当たり約7円値下げ、発泡酒の麦職人、新ジャンル(第3のビール)のサザンスター、ゼロライフなど6種が1本当たり約10円値上げされる。

 生産者価格改定は10月の酒税改正や県の酒税軽減措置の軽減率変更などが主な理由。酒税減税により全国的にビールは350ミリリットル1缶当たりにかかる税金が70円から63・35円になり、約6円安くなる。一方、新ジャンルは、現在の37・8円から発泡酒と同じ46・99円に引き上げられ、約10円高くなる。発泡酒は変更なし。

 ビール大手4社も10月からの価格改定を発表しており、値上げ対象の新ジャンルは駆け込み需要が高まっている。

 イオンスタイルライカム担当者は「9月に入って、複数ケースの新ジャンルをまとめ買いする客が急増している」と話す。
 村野社長は「原材料や資材、運搬費の高騰などもあり厳しい状況だが、なるべく価格への影響を抑えるため企業努力を重ねる」と述べた。

(普天間伊織)