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沖電が講座、全国的に取得者減 電気主任技術者を養成


沖電が講座、全国的に取得者減 電気主任技術者を養成 「第三種電気主任技術者試験」の対策講座を開設する沖縄電力の金城史尚次長(左)と砂川貴之氏=9月27日、那覇市の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄電力は11月に「第三種電気主任技術者試験」の対策講座を開設する。電気設備の維持管理、運用などを担う上で必要な国家資格だが、県内を含め全国的に取得者が減っている。実務経験が抱負な沖電社員による講義や同社の設備見学も通じ、資格取得者を増やし将来的な人材不足の解消につなげたい考え。

 期間は11月10日から来年3月22日までで、試験項目の理論、電力、機械、法規の4科目について、沖電社員を含む講師による対面講義とする。各科目週1回のスケジュールで、1科目ごとの申し込みが可能。開始に先立ち、11~13日に事前説明会を開く。申し込みや講座の詳細はホームページから。
 今年3~8月、沖電グループや学生を対象に機械を除く3科目の対策講座を開いたところ、8月の試験で受講者の科目合格率は43.5%で、全国平均(32.8%)より高かった。一種の資格を持つ沖電電力流通部の金城史尚次長は「県内の技術者育成に努めながら、電力への関心も広げたい」と話した。
  (當山幸都)