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「在留期限1年以上、クレカ必須」などの条件を緩和 外国人実習生のスマホ利用を支援 沖縄・レキオス社


「在留期限1年以上、クレカ必須」などの条件を緩和 外国人実習生のスマホ利用を支援 沖縄・レキオス社 ミャンマーでスマートフォンを受け取る技能実習生ら(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 普天間 伊織

 通信業や不動産関連業のレキオス(那覇市、宜保文雄社長)はミャンマー人材の就業支援や教育、派遣などを手掛けるジェイサット(大阪市、西垣充社長)と提携し、モバイル通信サービス「J―SIM」の受け付けを開始した。契約条件を緩和し、ミャンマーなどの外国人技能実習生を支援する。レキオスは「安心して契約できる安価な通信サービスで支援したい」としている。


 日本国内で外国人がスマートフォンを契約する場合に求められることが多い「在留資格期限1年以上」「クレジットカード必須」などの条件を緩和した。ジェイサットが契約者の身元を保証し、一部手続きを代行する独自の契約スキームを構築することにより、来日初日から通信サービスを利用できるようにした。
 また、各種問い合わせに対応する多言語サポートサービスも提供する。プラン内容は3GB(ギガバイト)が990円、30GBが3139円の2種類。いずれも税込み。

 ジェイサットによると、ミャンマーでは2021年のクーデター以降政情が不安定化し、海外での労働を希望する若者が急増している。県内では22年10月末時点で335人が就労しており、今後も増加が見込まれるという。
 通信事業以外にも不動産事業などさまざまな分野でプロジェクトを推進し、外国人労働者をサポートするレキオスの鈴木勇介情報通信事業部長は「県経済の成長には外国人労働者の力が必要だ。安心して働ける環境を整えることが重要だ」と述べた。

 (普天間伊織)