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ITで経営は進化できる ゑびや代表取締役社長、EBILAB代表取締役の小田島春樹氏が講演 <琉球フォーラム> 


ITで経営は進化できる ゑびや代表取締役社長、EBILAB代表取締役の小田島春樹氏が講演 <琉球フォーラム>  企業おけるITテクノロジー活用事例などを話す小田島春樹氏=11日、那覇市のパシフィックホテル沖縄(喜瀨守昭撮影)
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 会員制の講演会組織「琉球フォーラム」(主宰・普久原均琉球新報社長)の10月例会が11日、那覇市のパシフィックホテル沖縄であった。老舗飲食店「ゑびや」を継承し、その後にデータ分析事業のEBILAB(エビラボ)を創業した小田島春樹氏が、飲食店の経営を立て直すきっかけとなったデータ活用を主題に講演した。徹底したデジタル化で効率を高めたことが生産性向上や新規事業の展開につながったとして「ITテクノロジーを使うことで経営は進化できる」と話した。


 小田島氏は観光客でにぎわう三重県伊勢神宮の通りで、妻の実家が営む飲食店に入社したが、経営難を抱えていた。家族経営の多忙さから「新しいことに取り組めなかった」という。苦境を打開するために、決まった業務で「楽をしないといけないと思った」と振り返った。

講演に拍手を送る会員

 バックオフィス業務をデジタルで自動化することで自由な時間を確保。来店客の消費行動をデータ化することで、従業員の効率化や需要の把握、予測による商品開発や新規事業につなげることに成功したという。
 人口減など市場縮小が予想される中で「新たなことを考えて実行するのは経営者しかいない。いろんなことにチャレンジしていくことがこれからの中小企業の戦い方ではないかと思う」と提言した。(謝花史哲)