沖縄の「賃上げ率」、業種別での最高は？　「5％超」は20社増　県経営者協会調査

　沖縄県経営者協会が会員企業を対象に8月に実施した賃上げ調査で、回答した124社の賃上げ率は定期昇給とベースアップを合わせて3・33％となり、2022年調査（2・24％）比で約1・1ポイント上昇した。5％を超える賃上げを実施した企業は前年比20社増の30社で、同協会は「20年の調査開始以来、最も強い賃上げ傾向が見られた」と指摘している。
　全12業種のうち、業種別で最も高かったのは「不動産業、物品賃貸」の5・2％、低かったのは「金融業・保険」の2・33％だった。22年調査との比較では、10業種で賃上げ幅が拡大した。22年に大幅な賃上げを実施した企業があった「宿泊業・飲食サービス」や「情報通信」は、上げ幅が縮小した。
　夏季賞与の平均支給額は、全12業種で前年比2万9704円増の45万6587円だった。
　同協会の担当者は「特に人手不足がある中で、賃金を引き上げざるを得ない状況がある。生産効率化などを伴った賃上げになっているか、引き続き調査していく」とコメントした。

　（當山幸都）