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JTA、4年ぶり黒字 需要はコロナ禍前レベルに回復も、物価高で収益圧迫


JTA、4年ぶり黒字 需要はコロナ禍前レベルに回復も、物価高で収益圧迫
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 日本トランスオーシャン航空(JTA、野口望社長)は31日、経常損益が10億4600万円、純損益が7億2300万円の黒字となる2024年3月期の中間決算(23年4~9月)を発表した。中間決算では4年ぶりの黒字。新型コロナウイルス感染症の影響が和らいだことなどで旅客需要は19年度と同等程度回復し、売上高は前年同期比41・5%増の226億3100万円となった。


 一方、運行便数の増加や円安による燃油費、整備費などの増加で営業費用が同27・1%増の214億9300万円となったことや、台風で欠航が相次いだことで収益が圧迫された。

 上半期の旅客収入は前年同期比47・1%増の191億円で、運行便数は同18・5%増の1万3862便、旅客数も同45・2%増の148万人と増加している。一方、長期化した台風の影響で、上期は598便の欠航があり、大幅な需要逸失となった。営業費用は円安などの影響で燃油費が前年同期比22億円、整備費が同2億円増加した。

 野口社長は「営業利益を確保したものの、台風や為替の影響で当初の年度計画を下回った。回復する航空需要に応えながら年度営業利益目標を達成したい」と述べた。 

(與那覇智早)