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沖縄の法人税申告、最多の3万1523件 企業増で押し上げも、「黒字申告」割合は過去3番目の低さ 22年事務年度


沖縄の法人税申告、最多の3万1523件 企業増で押し上げも、「黒字申告」割合は過去3番目の低さ 22年事務年度 那覇市内(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 普天間 伊織

 沖縄国税事務所は1日までに、2022事務年度(22年7月~23年6月)の法人税について、申告件数が前年度比4%増の3万1523件で過去最多だったと発表した。法人数も同5・4%増の3万6015件と過去最多を更新しており、企業の増加が申告件数を押し上げる格好となった。
 申告所得金額は前年度比12・6%増の2956億円、申告税額は同13%増の605億円と、コロナ禍の影響で落ち込んだ反動などでいずれも増加した。

 黒字申告件数は同3・8%増の1万1065件だが、申告件数全体に占める割合は同0・1ポイント減の35・1%と過去3番目に低い水準となった。地方法人税は前年度比12・2%増の64億円だった。
 源泉所得税の税額は前年度比2・7%増の807億円だった。給与所得の税額は同3・8%増の670億円、配当所得の税額は同8・2%減の75億円となっている。給与所得税額はコロナ禍でも減少せず、09事務年度以降14年連続で上昇が続いており、800億円を超えたのは初となる。 

(普天間伊織)