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バスガイド育成、1~2年→1カ月に短縮 「ストーリー性」など工夫随所に 沖東交通がモニター研修 


バスガイド育成、1~2年→1カ月に短縮 「ストーリー性」など工夫随所に 沖東交通がモニター研修  沖東交通グループの新!バスガイド育成カリキュラムのモニター生ら=21日、豊見城市の大栄交通本社
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 沖東交通事業協同組合(沖東交通グループ、西原町)は21日までに、県内のバスガイド不足に対応するための、新たな観光ガイド人材を育成するカリキュラムのモニター研修を実施した。

 従来の暗記を中心にしていた研修内容を刷新し、イラストなどを用いたプログラムを実施。これまで1~2年かかっていた研修を大幅に圧縮し、1カ月程度で研修を終えた。一般向けの受講生の公募は来年の3月を予定しており、修了生は早ければ4月以降に修学旅行生向けのバスでガイドを務める。

 若い世代に合わせた説明方法としてイラストや図などを多用しストーリー性を重視。講座資料やオンデマンド映像は何回でも確認できるため、空いている時間に復習ができる。バスガイドは修学旅行のハイシーズンに合わせて繁忙期と閑散期があるが、学生やフリーランス、子育て中の人などが柔軟に働ける。

 モニター生は大学生やフリーランス、専業主婦など、21~28歳の男女8人。10月6日~11月21日に、オンデマンド4回、オフライン2回の講座を修了した。プログラムは人材育成などのI AM I(豊見城市)が企画した。
 モニター生としてカリキュラムを受講した環境活動家の津波駿佑さん(25)は「生徒との接し方が大事だということを学び、これなら自分でもできそうだと思った」と話した。

 沖東交通グループの東江優成営業課長は「今後はスポットごとに映像を流すなどでバスガイドのDXを図りたい」と話した。
(與那覇智早)