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バイオ医療など沖縄と台湾連携 貿易センター黄氏講演


バイオ医療など沖縄と台湾連携 貿易センター黄氏講演 沖縄と台湾との連携の可能性について語る台湾貿易センターの黄志芳董事長=24日、那覇市のホテルコレクティブ
この記事を書いた人 Avatar photo 當山 幸都

 琉球台湾商工協会の創立25周年を記念した講演会が24日、那覇市のホテルコレクティブであった。台湾政府の元外交部長で、現在台湾貿易センターの董事長(会長に相当)を務める黄志芳氏=写真=が沖縄と台湾との連携可能性について講演した。黄氏は連携を深められる分野について「ICT(情報通信技術)産業やバイオ医療、健康食材の共同開発などが挙げられる」と述べた。

 黄氏は、政治環境の変化で、多くの日本企業が中国から東南アジアへ拠点を移していると指摘。「台湾は日本にとって一番のパートナーで、連携はより強くなっている」と述べた。

 半導体の受託生産で世界最大手の「TSMC」の熊本進出にも触れ、半導体製造でも日本が最重要の連携先だと強調。沖縄については「経済特区があり、税控除や物流費補助もあると聞いている。これらは台湾の条件に適しており、投資連携していける」と述べ、ICT産業やバイオ医療、製造業などの分野に期待した。

 (當山幸都)