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景況4カ月連続マイナス 県中小中央会1月 人手不足深刻


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 県中小企業団体中央会が19日発表した1月の県内景況は、前年同月と比べた企業の景況感を示す判断指数(DI)が全業種でマイナス13・6だった。マイナスは4カ月連続。「各組合から人手不足に関する声が圧倒的に多い」(岸本勇会長)状況で、引き続き課題となっている。


 製造業(10業種)のDIは前月から横ばいのマイナス30。景況の内訳は横ばい7、悪化3で好転と回答したのはゼロだった。桜祭りなどイベント開催で麺類製造業など売り上げを伸ばした業種はあるが、コスト上昇に伴う価格転嫁や人材確保は厳しい状況。「賃金上昇に見合うほど工賃が上がっていない」(繊維・同製品)との声もある。
 非製造業(12業種)のDIは前月のプラス16・7から下がってゼロだった。内訳は好転3、横ばい6、悪化3。収益状況が厳しい業種がある一方で、ホテル旅館業では物価高を受けて宿泊販売価格などに転嫁する施設が目立ってきている。キャンプシーズンに入った2月の需要回復に期待も寄せられている。 (當山幸都)