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トルコギキョウ 広くPR JAおきなわが採花式


トルコギキョウ 広くPR JAおきなわが採花式 採花式で県産トルコギキョウをPRするJAおきなわの前田典男理事長(右端)、生産者の仲間健哉さん(左から3人目)ら=22日、八重瀬町のトルコギキョウ栽培ハウス内
この記事を書いた人 Avatar photo 玉寄 光太

 JAおきなわ(前田典男理事長)は22日、八重瀬町の生産地で、2月に出荷の最盛期を迎えるトルコギキョウの認知度向上を目的に「トルコギキョウ採花式」を開いた。前田理事長は「日本一生産量が多い長野県(出荷本数1320万本)を目標に生産拡大に取り組んでいきたい」と意気込んでいる。

 JAおきなわは今期(2023年12月~24年5月ごろ)のトルコギキョウの生産予測は、出荷本数204万9千本、生産額4億980万円を見込んでいる。本格的な生産を始めた第1期(13~14年)の19万本、2700万円と比較すると出荷本数で約10倍、生産額は約15倍となっている。関係者からは「ここまで成長するとは思わなかった」と驚きの声が上がる。

 生産拡大の背景には(1)栽培技術の向上(2)コロナ禍で産地の台湾が輸出を縮小(3)コロナ後の需要回復―などがあるという。県産の評価は年々上がり、1本当たりの平均単価も142円(第1期)から200円(第11期)と高くなっている。

 生産者の仲間健哉さん(40)は、本格生産開始時からのメンバーとしてトルコギキョウを生産してきた。仲間さんによると、水やりのタイミングが難しいとした上で「今年は例年に比べていい色合いになっている。沖縄や本土の人にもっとPRしていきたい」と笑顔で語った。

(玉寄光太)