2024年1月時点の県内住宅地地価は前年比1.9%上昇のプラス5.5%だった。調査した都市計画区域21市町村全てで上昇し、そのうち19市町村で上昇幅を広げた。新型コロナウイルスの感染症法の位置づけが「5類」相当に移行し、行動制限がなくなったことから経済活動が活性化して住宅購入・投資マインドが戻りつつある。変動率は福岡県に次いで全国2位だった。
市町村別で最も平均変動率が上昇したのが宮古島市のプラス12.3%で、前年のプラス7.7%から4.6ポイントの増だった。観光需要の高まりを受けた県外や海外資本の流入により利便性の高い中心市街地や割安感がある郊外でも上昇する。
変動率2位は前年1位だった石垣市で、前年比1.3ポイントの減だった。取引件数自体は増加しているのものの、前年より低価格帯の取引が中心だったため変動率上昇幅は縮小した。
(梅田正覚)