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4月食品値上げ 2806品 人件費、物流経費増が影響


4月食品値上げ 2806品 人件費、物流経費増が影響 月別の食品値上げ品目数
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 帝国データバンクは29
日、4月の食品値上げ数は前年同月比で48・1%減の2806品目になるとの調査結果を発表した。4カ月連続で前年を下回った。原材料価格が安定的に推移しているためとみられる。分野別では、加工食品が最多の2077品目で、1年ぶりに2千品目を超えた。ハムやソーセージを大手が相次いで値上げする。ケチャップなどの調味料が369品目、ウイスキーなどの酒類が287品目、菓子が73品目と続いた。
 値上げ理由としては、賃上げによる人件費の増加
や、トラック運転手らの残
業規制が強化される「20
24年問題」を見据えた物流のコスト上昇を挙げる企業が出てきたという。最近は一部の農作物が天候不順による不作で高騰していることもあり、調査担当者は「値上げが今夏以降に本格化する可能性がある」と予想した。
 これまでに判明している7月までの値上げは6433品目で、記録的な値上げラッシュとなった23年を大きく下回る見通しだ。24年の年間予想は最大1万5千品目前後で据え置いた。