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学校タブレット 事故率3倍 GIGA 管理指導ないとより高く


学校タブレット 事故率3倍 GIGA 管理指導ないとより高く GIGAスクール端末の実態調査
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 政府が進める「GIGAスクール構想」で全国の児童、生徒に配備されたタブレットなどのデジタル端末は、故障や破損といった事故が起きる確率が一般向けに販売されるパソコンの約3倍であることが29日、分かった。学校が管理方法を指導していないと、事故率がより高くなることも判明した。東京海上日動火災保険が調査、分析した。
 東京海上は一部のメーカーが端末保証として修理や交換をする際の費用を賄う保険を手がけている。GIGA構想の端末の故障や破損が全国で相次いだことで関連する保険の収支が赤字になっており、実態を調査した。
 同構想関連で自治体ごとに保険の状況を調べると、保険料収入に対し支払った保険金の割合を示す指標が200%を超え、保険料引き上げが必要なケースが多発していた。一般向けパソコンの保険は72%という。
 端末を使う子どもの保護者約2万人にインターネットで聞き、有効回答を得た約1万7千人のうち、故障や破損の経験があるとの回答は9.6%だった。原因は「落下」が最多で、次いで「製品そのものの欠陥」が続いた。