県アジア経済戦略推進・検証委員会の安里昌利委員長=写真左=が28日、県庁に玉城デニー知事=同中央=を訪ね、提言書を手渡した。「付加価値の向上」として、今後開業が予定されている北部のテーマパークや大型MICE施設を活用した観光ブランドの確立や地域の特色や若い世代の感性を生かした戦略的なブランディング、新たな市場開拓などを提言した。海外連携と地域連携を両輪とするスタートアップの成長の必要性も訴えた。
玉城知事は「国内の人口が減少傾向にある中、急成長を続けるグローバル経済のニーズを取り込むことは重要だ」と述べた。提言は県の施策に反映される。
同委員会は本年度、「外部環境の変化を踏まえたアジア経済戦略の当面の取り組みの方向性について」をテーマに各委員の専門的な意見を取りまとめた。
コロナ禍の影響による停滞から回復しつつある県経済をさらに成長させるため、今後の環境変化に迅速な対応が取れるよう、コロナ禍の教訓を分析する必要性も指摘した。そのほか、沖縄国際物流ハブの強化と海上、航空物流のネットワークを充実させることによる輸送力強化や成長分野における戦略的な人材確保も求めた。
安里委員長は「コロナ禍による停滞から回復してさらなる成長を遂げるには、グローバル経済の進化やマーケットの変化に応じて戦略をアップデートしていかなければならない」と述べた。 (普天間伊織)
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琉球新報朝刊
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