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テスラ販売、9%減 1~3月期、コスト高も重荷


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 【ニューヨーク共同】米電気自動車(EV)大手のテスラが2日発表した2024年1~3月期の世界販売台数は前年同期比9%減の38万6810台となり、四半期ベースとしては20年4~6月期以来、約4年ぶりに前年実績を割り込んだ。EV市場の販売競争が激化し、コスト高も重荷になる中、米国や中国での販売が低調だった。
 一大市場の米国ではEVより一般的に割安なハイブリッド車(HV)の販売が堅調に推移している。11月に米大統領選を控え、EV普及を目指すバイデン政権の動きも産業界に配慮して鈍くなっており、テスラが巻き返せるかどうかは見通せない。テスラは販売減の要因として、紅海で起きたイエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃に伴う供給網の混乱や、ドイツの工場の火災による操業停止などを挙げた。