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沖縄ガスニューパワー 官公庁への供給、初落札 再生エネ条件で


沖縄ガスニューパワー 官公庁への供給、初落札 再生エネ条件で 南城市玉城糸数の沖縄気象台糸数気象レーダー観測所(資料写真)
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 新電力の沖縄ガスニューパワー(OGNP、那覇市、大城邦夫社長)は24日までに、沖縄気象台と2024年度に糸数気象レーダー観測所(南城市)が使う電気の供給契約を結んだ。官公庁への電気供給契約で落札したのは初めて。

 事業で使うエネルギーを100%再生可能エネルギーとすることを目標に掲げる国際イニシアチブ「RE100」が定める要件を満たす再エネ割合が30%以上を占める条件で入札された。OGNPによると、同社がRE100の条件を付けての契約も初めて。

 入札額は278万9866円。沖縄気象台によると、県外の気象台でRE100の要件を付けて入札を実施していた事例を参考にした。

 OGNPはグループの中城バイオマス発電所で木質燃料のパームヤシ殻などを燃料に発電している。同社によると、県内の官公庁がRE100の条件を付けて入札を行うのは珍しい。

 RE100はバイオマスや太陽光や風力など自然エネルギーによる発電を「再生可能エネルギー源」と認めているほか、国の発行する「非化石証書」を購入した電力も調達として認めている。 

(島袋良太)