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石油化学事業を 本年度中に再編 三菱ケミカルG


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 総合化学大手の三菱ケミカルグループが、苦戦する石油化学事業に関し、2024年度中に他社との生産拠点集約など再編案を固めることが29日、分かった。国内各社は中国の供給過剰などで収益が悪化し、再編を急いでいる。三菱ケミカルは岡山県倉敷市で旭化成と共同運営中の設備を念頭に西日本を中心に、他社を巻き込んだ再編を進め生産効率の向上を狙う。
 4月1日に就任した筑本学社長(59)が共同通信のインタビューで表明した。筑本氏は「大きな連合体を組み、効率を上げ競争力も向上させることが大事だ」と訴えた。
 プラスチックなどの原料となるエチレンは、脱炭素の加速もあり、国内需要は低迷。国内各社は中国や米国メーカーに比べ価格競争力でも劣る。