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ロボットがピーマン収穫 宮崎で試験 担い手不足解消へ


ロボットがピーマン収穫 宮崎で試験 担い手不足解消へ ピーマンを収穫する、農業ベンチャー「AGRIST(アグリスト)」が開発したロボット=宮崎県新富町(同社提供)
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 ピーマン生産量で全国2位を誇る宮崎県が、人手がかかる収穫作業の負担軽減に向け自動収穫ロボットの活用に乗り出した。今夏にも県総合農業試験場や複数の農家などでつくる共同事業体を立ち上げ、ロボットによる収穫に適した栽培方法を探るための試験に着手する。過疎高齢化による担い手不足で産地が縮小するのを食い止めるのが狙い。
 試験では同県新富町の農業ベンチャー「AGRIST(アグリスト)」が開発したロボットを使う。内蔵カメラで撮影したピーマンの画像を人工知能(AI)が解析し、大きさから収穫に適しているかを判断。「収穫ハンド」を枝の方へ伸ばし、実を切り取る。
 県によると、農家の下でピーマン収穫のタイミングやロボットの設置に適したハウスの構造などを調べる。
 アグリストの秦裕貴共同代表(30)は「全国的に施設園芸が盛んな宮崎で産地に根ざした事業ができるので楽しみだ。農業は3K(危険、汚い、きつい)というイメージを変えたい」と話した。