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ファミマ、デパート、スーパー…リウボウGで売上げ最多は? デパートてこ入れ計画も 24年2月期決算 沖縄


ファミマ、デパート、スーパー…リウボウGで売上げ最多は? デパートてこ入れ計画も 24年2月期決算 沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

  リウボウグループ(比嘉正輝代表)は8日、主要3社の2024年2月期決算を発表した。百貨店「デパートリウボウ」を運営するリウボウインダストリー(糸数剛一社長)、コンビニエンスストアの沖縄ファミリーマート(同)、スーパーマーケット事業のリウボウストア(親川純社長)3社の合計売上高は、前期比6・3%増の1109億2900万円、経常利益は同86・0%増の16億2千万円で2期ぶりの増収となった。

 25年2月期は売上高が3・6%増の1149億2800万円、経常利益は同5・3%増の17億600万円を計画する。

 リウボウホールディングスの糸数剛一会長は今後の経営について「地域密着と独自性で地元の支持を固め、観光客の集客も強化して売上高を上げる。独自性やイノベーション、企画力や工夫が鍵になる」と述べた。

 【リウボウインダストリー】売上高は前期比7・3%増の119億8千万円だったが、経常損益は1億6900万円の赤字だった。インバウンド(訪日客)で売上高構成比が高かった中国客の戻りが鈍く、売上高が目標を下回った。セレクト商品を扱う「楽園百貨店」は拡張後に前年同期比で20~30%売り上げを伸ばし好調で、さらなる拡張も計画する。化粧品売り場も新ブランドの誘致を予定。独自性でてこ入れを図る。

 【リウボウストア】売上高は前期比5・9%増の202億5300万円、経常利益は6900万円で増収増益となった。祭事やイベントに伴う需要が好調に推移した。オリジナル商品の展開や客層を意識して生鮮食品の品質改善を強化したことなどが奏功した。24年度は黒字化が難しい小禄宮城店を5月末で閉店する一方、本島中部でダイソー2店舗を開店する。人件費や光熱費の増加で増収減益の見通し。

 【沖縄ファミマ】売上高は前期比6・3%増の805億7400万円、経常利益は同47・0%増の17億2千万円の増収増益だった。「富士家のぜんざい」や沖縄そばなど地元色にこだわった商品展開を強化して売り上げが好調に推移した。24年度は売上高が2・1%増の822億2600万円を計画するが、人手不足による人件費や光熱費などの経費の上昇を織り込み、経常利益は3・1%減の16億6600万円を見込む。 (島袋良太)