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116 白バラ洋菓子店 充てん作業、焼き上げ工程改善 品質向上、働きやすい職場に


116 白バラ洋菓子店 充てん作業、焼き上げ工程改善 品質向上、働きやすい職場に 白バラ洋菓子店のはちみつロール
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 白バラ洋菓子店は1965年に和菓子店として創業し、那覇市長田の本社工場・店舗と沖縄本島内12店の直営店で和洋菓子、各種ケーキ、贈答用菓子など年間900種近い商品を展開しています。
 こだわりの素材を使い続け、保存料を使用しない品質の良いスイーツを製造しています。
 同社の強みは、職人による手作りと厳選した材料を使用し、高品質な定番商品と季節ごとの多彩な商品を展開し、朝、本社工場で製造した商品は鮮度を保ち直営店に配送、店頭に並べていることです。
 品質の向上と新商品の開発、従業員の働き方改革を実現するため、ものづくり補助金を活用して充てん作業および焼き上げ工程の改善に取り組みました。
 自動充てん機によってクリームやあんこの充てん作業時間が1日約94分短縮し、高火力・高気密オーブンの焼き上げ時間も短くなり、生産数は増加しました。
 特に以前のオーブン上段は高さがあるため、重い鉄板の出し入れをするため身長のある男性が対応していましたが、導入したオーブンは、鉄板の重量も軽減され、女性でも作業対応ができるようになりました。
 職人の手作りと最新の生産設備を組み合わせることで、品質の向上と働きやすい職場環境を実現しました。
 高品質な自家製カスタードクリームが看板商品のはちみつロールやフルーツタルト、新商品のシュークリーム、ミルフィーユなど、新たな商品展開に結び付いています。
 比嘉恭一社長は、創業から引き継ぐ「“美味(おい)しいお菓子をできるだけ多くの方に!”というコンセプトの下、こだわりの素材を使い続け、変わらず良いものを、との方針で成長させていきたい」と話しています。 (第2・4日曜掲載)

有限会社白バラ洋菓子店 代表取締役 比嘉恭一 那覇市長田2の22の6 電話098(855)6385