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日銀、国債買い入れ減 金融政策正常化へ前進


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日銀は13日、国債の買い入れ予定額を従来よりも減らすと発表した。減額は3月のマイナス金利政策の解除後初めて。日銀が大規模な金融緩和策で大量に買い入れてきた国債の増加ペースを抑える効果があり、金融政策の正常化に向けて歩みを進める。
 日銀が国債の買い入れ額を減らすと、国債の価格が下がって金利が上がる。日銀の発表を受け、国債市場では長期金利の指標となる新発10年債の利回りが一時前週末比0・035%高い0・940%に上昇した。2023年11月以来、約6カ月ぶりの高さだった。
 日本の金利が上がると、金利が高い米国との金利差縮小が意識され、円相場は円高ドル安の方向に動きやすくなる。市場では買い入れ減額について「円安ドル高への対策ではないか」との見方も出ている。