東芝を除く電機大手7社の2024年3月期連結決算が14日出そろった。海外事業の好調に為替の円安傾向も追い風となり、パナソニックホールディングスや三菱電機など3社が過去最高益となった。一方で液晶ディスプレー事業の不振が響いたシャープは2年連続の赤字に沈み、日立製作所も減収減益となるなど明暗が分かれた。
シャープが14日発表した純損失は1499億円だった。大型液晶パネルを製造する子会社の生産を9月末までに停止することになった。
パナソニックは、純利益が前期比67・2%増の4439億円で過去最高。米国で生産する電気自動車(EV)用の電池に対する米政府の補助金が押し上げた。
三菱電機は33・2%増の2849億円。パワー半導体や、欧州とアジア向けの空調機器の販売が好調だった。富士通は18・3%増の2544億円となり、2社とも過去最高を更新した。
ソニーグループはゲームソフトなどが好調で、売上高が18・6%増の13兆207億円となり過去最高。ただ純利益は金融事業の不振が響き、3・5%減の9705億円だった。日立は事業再編の影響などが響き、4年ぶりの減収減益。NECは国内企業や官公庁向けのITサービスが好調で増収増益だった。
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電機大手、3社最高益 海外好調、円安追い風
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琉球新報朝刊
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