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かんぽ、大和証と提携 子会社に出資、資産運用委託


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 かんぽ生命保険と大和証券グループ本社は15日、資本業務提携すると発表した。かんぽ生命が、資産運用を手がける大和の子会社、大和アセットマネジメントの株式の20%を525億円で取得し、かんぽ生命が運用してきた保険料などの資産の一部の運用を大和アセットに委託する。資産運用力を高めて収益を増やすのが狙い。思惑通りになれば、保険契約者にも配当金の増額などで恩恵が及びそうだ。
 かんぽ生命の親会社の日本郵政と大和証券グループ本社は2019年、個人の資産形成分野で業務提携を進めると発表した。今回は提携の第2弾となる。
 株式や投資信託の運用益が無期限で非課税になる、新たな少額投資非課税制度(NISA)が今年1月に始まったことを追い風に、日本郵政と大和証券グループ本社の業界の垣根を越えた連携が一段と進む。
 大和アセットが15日に決定した第三者割当増資をかんぽ生命が引き受け、80%の株式を持つ大和証券グループ本社に次ぐ株主となる。大和アセットはかんぽ生命の持ち分法適用会社となり、業績の一部が決算に反映される。
 大和アセットへの運用委託額は2年間で1兆円規模を計画する。