有料

クロマグロ採捕停止命令 県、漁獲可能量95%に 沖縄


クロマグロ採捕停止命令 県、漁獲可能量95%に 沖縄 水揚げされたクロマグロ(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県は17日、クロマグロ漁獲可能量が前期相当量である138・9トンの95%に達したとして、採捕停止命令を出した。18日から7月31日までクロマグロの漁獲をしてはならない。この期間で漁期も終わるため、本年度のクロマグロ漁は事実上終了となる。

 本年度の県への割り当ては17日時点で154・6トン(5月下旬に追加配分を予定)だが、残りは8月~来年3月の後期分と誤捕獲時の留保枠となる。

 大型クロマグロの国内漁獲量は、中部太平洋まぐろ類委員会で定めた枠内で制限されている。日本への割り当て分を各都道府県に配分している。停止命令措置に違反した場合には、3年以下の懲役または300万円以下の罰金が適用されることがある。

 前門尚美農林水産部長は「資産管理で今後とも安定的にクロマグロ漁業を継続するためだけではなく、来期の漁獲量枠を確実に確保するためにも重要な取り組みだ」とコメントした。 

(新垣若菜)