新紙幣が7月3日に発行されるまで2週間に迫り、財務省などは19日、国立印刷局東京工場(東京都北区)で製造工程を報道陣に公開した。約20年ぶりとなるデザイン刷新を前に、偽造防止のため肖像の3D画像が回転するように見える先端のホログラム技術などをアピールした。
公開したのは、印刷や裁断の工程。独自開発の印刷機に大判の紙が吸い込まれ、新紙幣の絵柄がテンポよくプリントされていた。世界で初採用となるホログラムは、別の機械で次々と貼り付けられていた。
インキを高く盛り上げ、目の不自由な人が手触りでお札を判別できる技術も紹介した。紙幣は和紙に使うミツマタなどが原料だが、詳細は偽造の恐れがあるため非公表。「透かし」は原料から紙にする工程で厚さをわずかに変えることで入るという。
(共同通信)