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円安収まらず160円台 金利差意識、記録的水準


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 記録的な円安が収まらない。27日の東京外国為替市場では、1ドル=160円台で取引された。前日のニューヨーク市場で一時1ドル=160円88銭を付け、37年半ぶりの円安ドル高水準となった流れを引き継いだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを急がないとの見方から、日米の金利差拡大が改めて意識され、円を売ってドルを買う動きが優勢だった。
 午後5時現在は前日比65銭円安ドル高の1ドル=160円54~56銭。ユーロは63銭円安ユーロ高の1ユーロ=171円61~65銭。
 FRB高官の利下げに慎重な姿勢が伝わり、投資家の心理的な節目とされた1ドル=160円を26日に超えた。27日の東京市場では、日本政府・日銀による為替介入への警戒感から円を買う動きも出た。
 鈴木俊一財務相は27日午前、記者団に「必要に応じて適切な対応を取っていく」と述べた。介入を示唆して円下落に歯止めをかける狙いとみられる。