prime

琉球海運、過去最高益 新物流施設の運用効果 3月期 沖縄


琉球海運、過去最高益 新物流施設の運用効果 3月期 沖縄 豊見城市に完成した琉球ロジスティクスセンター(琉球海運提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 琉球海運(那覇市)が27日発表した2024年3月期決算は、売上高が過去最高となる前期比9・3%増の255億8411万円、経常利益が12・7%減の18億9413万円だった。昨年豊見城市で完成した新物流施設の運用が増収を支えた。省エネ運航で経費を抑えたことや、船舶改造に伴う補助金などが特別利益として計上され、純利益も34・6%増の21億4550万円と過去最高だった。

 輸送実績は前期比0・3%減の394万4千トンとほぼ横ばいだった。国内の定期航路は増加したが、台湾航路は他社の増便もあり減少。この影響で、売上高の柱となる海運業収益は前期を3%下回り、経常利益ベースでの減益要因になった。

 一方、琉球海運が整備しイオン琉球が入居する物流施設「琉球ロジスティクスセンター」が昨年、豊見城市で稼働を開始。この事業収入が決算に反映され、売上高を底上げした。

 25年3月期の売上高は過去最高を更新する294億円、経常利益は19億5900万円、純利益は22億8700万円程度を見込む。

 27日の同社の株主総会と取締役会を経て、比嘉茂専務(60)が新社長に就任し、社長だった宮城茂氏(72)は会長に就いた。 

(當山幸都)