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米アップル 60万円のゴーグル型端末 ビジョン・プロ、日本上陸


米アップル 60万円のゴーグル型端末 ビジョン・プロ、日本上陸 日本国内で発売された米アップルの「Vision Pro(ビジョン・プロ)」を体験する男性=28日午前、東京都渋谷区の「アップル表参道」
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米アップルは28日、同社で初めてとなる拡張現実(AR)対応のゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョン・プロ)」を日本国内で発売した。新分野の大型商品は2015年に発売した腕時計型端末「アップルウオッチ」以来。臨場感や操作性で注目を集める一方、59万9800円からと高額のため、廉価版の登場を待つ消費者も多そうだ。
 ビジョン・プロを装着すると、現実の世界に巨大な画面が浮かんでいるように表示され、ユーザーは目や指の動き、声で動画や音楽、ゲームのアプリなどを操作する。
 先行する米メタが昨秋発売した7万4800円からの新端末「クエスト3」と比べると高額さが際立つが、アップル製品マーケティング担当のボブ・ボーチャーズ副社長は「ビジョン・プロは無限に広がるキャンバス。実際に活用すれば価値を見いだせる」と強気だ。
 IT業界に詳しいジャーナリストの石川温さんは「この価格帯では普及しないことはアップルも分かっており、まずは市場をつくるための先行投資として高性能の製品を出したのだろう」とみる。
 東京・表参道のアップル基幹店で発売後すぐに購入した清水大輝さん(26)は「日常生活にどういう体験が生まれるのか楽しみ」と話した。