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石垣の製糖工場、部分改修検討


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 老朽化が進む石垣島製糖工場の全面改修が高額となっている問題で、県農林水産部の前門尚美部長は17日の県議会で「製糖事業者から、立て替えを部分更新に見直すことで事業費が圧縮できるとの報告を受けている」と述べ、工場整備に係る方策の検討を進めているとした。大浜一郎氏(沖縄自民・無所属の会)への答弁。
 石垣島製糖は、操業60年を超え、設備の処理能力低下により操業期間の長期化や品質低下など農業経営に支障を来している。昨年12月の経済労働委員会では、立て替え費用に約260億円かかると報告されていた。工場建て替え費用は、国の「甘味資源作物生産性向上緊急対策事業」で6割の補助が受けられるが、残りの4割については地元負担となることや事業実施主体が決まっていないことなどから、建て替えの見通しが立っていない。 (新垣若菜)