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電話番号案内「104」終了へ NTT東西 利用者激減 スマホやネット普及で


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 NTT東日本とNTT西日本が、局番なしの「104番」でつながる電話番号案内サービスを終了する方針を固めたことが18日、分かった。スマートフォンやインターネットの普及で電話番号を知る手段が増え、利用者が減少。直近の利用はピーク時の60分の1以下に落ち込んでいた。近く発表する。
 電話番号案内は1890年に電話交換業務が始まったのと同時に始まった。3桁の電話番号「104」にかけて、利用者が氏名と住所を伝えれば、全国の電話番号を案内してもらえる現在のサービスは1989年に登場。当時は無料で、同年度は約2490億円の赤字だった。
 90年には利用頻度に応じた費用を負担してもらうために有料に切り替えた。95年に「深夜・早朝利用」や「多数利用」での割増料金制を導入した。
 その後も値上げを実施するなどして収益の改善を図ってきたが、スマホで電話番号を検索する人が増えたことなどから、利用者の減少に歯止めがかからない状態が続いていた。利用件数は89年度が最多で約12億8千万回だったが、2022年度には約2千万回まで落ち込んだ。
 NTT東西は、ネットの普及を背景に企業や店舗の情報をまとめた電話帳「タウンページ」の紙の冊子の廃止も決めている。